病気だとする考え方

  • 2014.08.31 Sunday
  • 19:23
 Aさんの話
 私は、病的賭博と診断されました。病気ですから、自分には責任はありません。職場にも迷惑をかけました。窃盗もしましたし、家族を泣かせました。借金もしましたし、友人も傷つけました。でも、病気ですから仕方ありません。いけないのは、この病気です。私は悪くはありません。私はなりたくてなったわけでは、ありません。よくなりたいので、先生なんとかしてください。
 
 Bさんの話
 私は、病気賭博と診断されました。でも病気だとは思いません。自分が悪いんです。職場にも迷惑をかけました。窃盗もしましたし、家族を泣かせました。借金もしましたし、友人も傷つけました。すべて自分の責任です。私がいけないのですから、自分自身で立ち直ります。誰の力も借りたくはありません。明日から一生懸命働きます。

 病気賭博、つまり「依存症が病気である」ことについて極端な受け止め方を並べました。病気ととらえすぎるのも、個人の問題ととらえすぎるのも、現実的ではありません。「病気だから仕方ない」ではすまされないです。先生がなんとかしてくれるでは解決できないです。一方、すべて自分の責任だ と思うだけでは解決を遠ざけます。周りの助けを借りる部分は借りる必要があります。

 何度も書きます。
 「ギャンブル依存症は病気である」という考え方や、社会啓発は、この問題で困っている人のためにはならないと思います。
 それよりも、周りの人の力を借りる必要がある人生の躓き、挫折、悩み、課題と考えたほうが、現実的です。解決方法がみつかるはずです。

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