つくば100キロウォーク感想

  • 2013.05.31 Friday
  • 17:14
 Aさん(26歳)の感想

残り20km付近からが地獄でした。脚がどんどん動かなくなり、頭の中で「もう嫌だ、歩きたくない」「なんでこんなつらい目にあわないといけないんだ」「誰か助けて」と弱気な言葉が次々と浮かんできました。しかし、リタイアという選択は私にはありませんでした。
ワンデーポートに来る前、何もかもをなくし、夢も目標も持てなくなり、窃盗とギャンブルを繰り返しながら何日も夜を歩いたことを思い出しました。ワンデーポートに来て、積み重ねることの大切さを感じている今は違う、100Kmを完歩したいので、少しずつでも頑張ろうという思いが、力になりました。そんなとき、すれ違うワンデーポートの仲間やたくさんの参加者との何気ない会話、「頑張ってください」「あと少しです頑張りましょう」という挨拶をしたり、されたりすることが歩く力になりました。後から追いついてくれたワンデーポートの仲間の存在も力になりました。残り10Kmになると、速度も遅くなり、脚の力もなくなりました。頭の中では弱気な言葉のオンパレードでした。歩いても、歩いても変わらない風景。仲間と2人でいろいろなことやものにイライラしながら、お互いに励ましあいました。話すことで気持ちを紛らしました。まっすぐ歩くことが困難になり、笑いながら泣きそうでした。少しずつ、ほんとうに少しずつ、休憩を取りながら仲間と歩きました。ラスト数キロは、2人で一気に歩いてしまおうと、動かない脚を必死に前に出しました。
ゴール地点が見えると20数時間前にはじめて来た場所なのに懐かしい感じがしました。ゴールでは、名前も顔も知らない参加者やボランテイアの方々が温かい拍手で迎えてくれました。そして、待っていてくれた仲間たちの出迎えもあり、ゴールしました。私はなんとも言えない達成感と感動があり、握手して抱きしめてくれた仲間の存在に、涙しそうになりました。自分は1人じゃないと思うことができました。
100kmを歩いて、今までの罪が消えるわけではないし、これからの人生でも色々な失敗や挫折があるかもしれないけど、少し自信を持って生きていくことができそうな気がします。
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